会社の上司から「とりあえずInstagramを更新して」と言われ、見よう見まねで始めてみたものの、フォロワーは増えないし、何が正解なのかもわからない。
そんな悩みを抱えていませんか?この記事では、Webマーケティングの現場スタッフが広報担当の方の迷いが減る、やさしいInstagram運用の基礎をお届けします。
忙しい業務と両立しながらでも、無理なく自信を持って運用していきましょう。
まずはInstagramの基本を押さえよう!

社内でInstagramの運用を始める前に、どのようなSNSなのかしっかりと理解しておきましょう。
InstagramとはどんなSNS?
Instagramの最大の特徴は、写真や動画を中心とした「ビジュアル重視」の投稿。
ユーザーは「気軽な情報収集」と「共感」を求めて、タイムラインを眺めています。テキスト中心のXやFacebookに比べて、雰囲気や世界観を直感的に伝えるのが得意です。
たとえば、食品製造業であれば、商品の「おいしそう」というイメージや、社内の「清潔感」「空気感」などの言葉にしづらい価値も自然に伝わります。
さらに近年では、Google検索の結果にInstagramのリール動画が表示されるようになりました。これにより、検索を通じてこれまで届かなかった新しいユーザー層に見つけてもらえる機会が増えています。
企業にとっては、新しいお客様と出会うチャンスが広がっているといえるでしょう。
投稿の種類と役割を知れば迷わない

Instagramには、主にフィード・リール・ストーリーズの3つの投稿形式があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 投稿タイプ | 目的・役割 | 表示される場所 | 相性のよい内容 |
| フィード | ・最大20ページで情報を伝える
・読み物コンテンツ ・情報の資産化 |
プロフィール
ホーム 発見タブ |
商品紹介
製造工程 実績 |
| リール | ・最大3分間のショート動画
・拡散力が強く、新規の認知を広げる |
リール欄
ホーム 発見タブ |
製造のタイムラプス
盛り付けの一瞬 ビフォーアフター |
| ストーリーズ | ・24時間限定で表示される
・写真や動画で日常の出来事を投稿できる |
ホームのアイコン隣 | 日常の小話
速報のお知らせ アンケート リンクでの誘導 |
このように、投稿のタイプによって相性のいい発信内容が異なります。まだ動き出したばかりのアカウントでは、それぞれをバランスよく投稿することが大切です。
最初にやるべき!迷わないアカウント設計の極意

Instagramの運用を始める際に大切なのが、「誰に、何を、どうやって届けるか」を決めてアカウントを設計すること。
ここでは、イメージしやすい例として食品メーカーのアカウント設計を紹介しますが、どの業種でも応用できる内容です。
基本の考え方は共通していますので、ぜひ自社の状況に置き換えて参考にしてみてください。
誰に何を届けるのかを整理する
まず、Instagramのアカウントで何を伝えるのか、明確にしましょう。
▼例
- 罪悪感なく使える時短食品
- 会社の強み・特徴
- 10分でできるレシピ
次に、ターゲット像をイメージしてまとめます。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 鈴木あやか |
| 年代 | 38歳 |
| 性別 | 女性 |
| 職業 | 保険会社の事務職
フルタイム勤務 |
| 年収 | 世帯年収800万円 |
| 居住地 | 神奈川県郊外のマンション |
| 家族構成 | 夫(40歳)・小学1年生の娘・年中の息子の4人家族 |
| 平日の生活 | 朝7時に家族を送り出し、8時〜17時まで勤務
帰宅後は夕飯準備と子どもの宿題サポート |
| 食生活の傾向 | 平日は時短料理・冷凍食品を活用
休日は手作り志向 子どもの栄養バランスを重視 |
| よく見るメディア | YouTube
クックパッド ママ向け情報サイト |
アカウントの目的とユーザー像をあらかじめ明確にしておくと、ユーザーの悩みも自然と想像しやすくなります。
ユーザーの悩みを言葉にしてみる
ユーザーの不安や疑問を考え、実際の言葉を集めてみましょう。
例えば、以下を参考にしてみてください。
- Yahoo!知恵袋
- ライバル会社のレビュー
- SNSのコメント欄
確認してみると、ユーザーのリアルな声が発見できます。
「常温保存できるか」
「子どもでも食べやすい味か」
「平日の夕方にどれくらい時短になるか」
など、ユーザーの困りごとを助ける投稿が信頼につながります。
目標とするアカウントを決める
同じジャンルでうまくいっているアカウントを見つけて、定期的にチェックしましょう。
うまくいっているかどうかの指標は、
- 定期的に更新しているか
- コメント欄が活発か
- フォロワーが増えているか
などです。「このアカウント素敵だな」「この投稿いいな」と魅力を感じるアカウントのいいところを参考にしましょう。
一目で伝わるプロフィールを作る

ここまできたら、プロフィールを整えましょう。アイコンの画像は、会社のロゴや社員の顔写真を設定すると信頼感が増します。
また会社としてではなく“人”が発信しているように見せると、アカウントに人らしさが出て親しみやすくなります。
例
〇〇食品の広報担当
〇〇建築の3代目社長
中の人、等
特定の人が発信することで、専門性や信頼感も伝わりやすいです。
さらに、以下の情報を書きます。
- アカウントをフォローするメリット
- 企業の実績
- リンクの設置(公式HP・LINE)
リンク設置したURLをクリックしてもらいたい場合は、無料特典をつけるのもおすすめです。
初心者でも悩まないInstagram投稿の基本ルール
アカウント設計をした後、いざInstagram投稿を作ろうと思っても、
「どんな投稿をすればいいんだろう…」
「いつも写真の撮り方に迷ってしまう…」
などのお悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな悩みを解決するために、ここではInstagram投稿の基本的なルールをご紹介します。
1投稿1テーマでシンプルに伝える
ついつい、一つの投稿にたくさんの情報を詰め込みたくなってしまいがち。
しかし情報が多すぎると、何が言いたいのかわからなくなり、結局何も伝わらない投稿になってしまいます。
「今日は社員紹介」「今日は商品の強み」といったように、テーマを絞ってシンプルに伝えましょう。投稿の内容が理解しやすくなり、本当に伝えたいメッセージが届きやすくなります。
困ったら「統一感」だけ意識すればOK

画像や写真の表現で迷ったら、まずは統一感を意識することが大切です。
写真:色味・エフェクトを毎回同じ設定にする
フォント:フォントを統一し、何種類も使わない
Canvaなどのデザインツールに用意されているテンプレートを使うと、初心者の方でも簡単に統一感のあるおしゃれな投稿を作成できます。1からデザインを作らなくてもいいので手間が減るでしょう。
文章は短く・わかりやすく
文章はできるだけ短くして、ぱっと見てわかりやすい内容にしましょう。Instagramのユーザーは、文章から情報収集することに慣れていない傾向にあります。
専門的な用語は避け、改行や絵文字を使うことで、視覚的に読みやすい文章になります。通勤中の電車内や休憩時間など、スキマ時間にストレスなく読める内容を目指しましょう。
「保存したい!」と思ってもらえる工夫を入れる
Instagramには、保存が増えやすい「定番テーマ」が存在します。
- まとめ情報
- チェックリスト
- How to
例えば「アレルゲン一覧」「1分でわかる原材料表示の見方」「10分でできるアレンジレシピ」のような、後で見返したくなる内容です。
投稿を作るのに少し手間はかかりますが、定期的に保存を狙った投稿を作成しましょう。
最初は保存数だけを成果の目安にしよう
初期の段階でフォロワー数を追うと、疲れてしまいがち。まずは投稿の保存数を意識してみましょう。
保存数が多ければ多いほど、ユーザーが「後で見返したい」「役に立つ」と思った証拠。その投稿が価値のあるコンテンツだと判断されているということです。
その後、余力が出てきたら、プロフィールの外部リンクタップの数を確認し、公式サイトへの関心を見るようにしましょう。
映えなくても大丈夫!写真の撮り方

「写真がうまく撮れない…」
「なんだかいまいち…」
Instagram用の写真撮影を始めると、写真のクオリティに関するお悩みを抱く方か多いのではないでしょうか?でも安心してください。
プロのような機材がなくても、ちょっとした工夫で魅力的な写真が撮れる方法をお伝えします。
明るさと清潔感を意識する
写真の印象を大きく左右するのが「明るさ」と「清潔感」です。
【写真撮影で意識するポイント】
自然光:窓際などの明るい場所で撮影する
シンプルな背景:壁や布などを活用して、商品や被写体が引き立つようにする
余白:被写体の周囲に余白を作り、トリミングや文字入れをしやすくする
これらを意識することで、被写体の魅力が伝わる一枚が撮れます。
アングルを少し工夫するだけで十分
スマホのカメラ機能にある「グリッド機能」(画面に縦・横2本の格子状の線を表示する機能)を使って、バランスを見ながら撮影しましょう。スマホのカメラ設定から簡単にONにできます。
斜め45度、真上撮影などバリエーションを意識すると、同じ商品でも印象が変わります。
撮影の小道具があると便利
無地の布・木目のボード・季節の小物などを取り入れると、写真のクオリティが上がります。もし予算があれば、三脚やライトなどを導入するとより安定した質の高い写真を撮影できるので、ぜひ使ってみてください。
投稿を続けやすくするための3つのコツ
Instagram運用において、多くの人がぶつかる壁が「投稿の継続」です。ここでは、誰でも投稿を継続できるようになる3つのコツを紹介します。
無理のない継続頻度を決める
他の業務をしながらの毎日投稿は、負担になってしまうことも…。
継続するために、無理なく続けられる頻度を決めましょう。
「月曜と木曜の業務開始に投稿する」のように、具体的な曜日と時間をセットで設定します。
最初は週1回でも十分です。途切れてしまっても自分を責めず、気がついたタイミングで「また始めよう!」と、気軽に再開しましょう。
投稿の型を作って悩まないようにする
以下のように、投稿の型を作ってみましょう。
①商品紹介
↓
②レシピ紹介
↓
③製造現場の裏側
↓
④よくある質問に回答
このように投稿の型をルール化しておくと、毎回ゼロから考える必要がなくなり、手間を省けます。
Canvaなどのデザインツールで投稿パターン別にデザインテンプレートを用意しておくと、写真とテキストを差し替えるだけで投稿が完成します。
ネタ出しを仕組み化してストックを持つ
投稿する内容を思いついたときに、メモアプリやスプレッドシートへメモしておきましょう。
社内にも「投稿のネタがあったら随時ここに追記してください」と共有し、素材が集まる導線を設計すると投稿のネタに困りません。
Instagram運用の成功は「続けること」
Instagramの運用に欠かせないのは、最初の「アカウント設計」と、無理なく続けられる「仕組みづくり」です。
誰に何を届けるのかを決めて、1投稿1テーマを基本に世界観で積み上げていけば、フォロワー数を急いで追わなくてもユーザーに役立つコンテンツになります。
はじめの一歩は小さくても大丈夫です。最初は「映え」よりも「わかりやすさ」と「統一感」を意識して、まずは投稿に慣れていきましょう。
わからないことは、サポート担当者に聞いてください!今後も、Web担当者の皆様に役立つ情報を発信していきますので、ぜひご覧ください。
