事業内容を教えてください
露木社長:会社の事業内容で中心となっているのが介護保険・医療保険サービスで、ご自宅で療養されている方々に対する看護とリハビリのケアを提供しています。そこから派生して、介護保険とは少し違うサービスとして、高齢者の運動教室といった介護予防や、障がいを持ったお子様の送迎など、保険外のサービスや、行政からの委託事業なども行っています。
また、我々は国家資格者として、国民の健康や幸福に寄与するそいう使命があります。その達成のためには、リハビリテーションの対象を、人だけでなく、地域に対しても向けることで、実現していきたいと考えています。具体的には、地域活性化につながる観光事業への着手、地域イベントの主催を行っています。
初鹿さん:私の担当する観光事業部は、本格的に動き始めたのは2024年の4月からになります。私たちは基本的には医療保険や介護保険のサービスを行っているのですが、こちらは保険外のサービスです。
サービスの内容は、一つ目が弊社のご利用者様を対象にした旅行サービスで、旅行会社と協力してプランを作り旅行に同行する、グループ旅行です。
2つ目は、プライベート旅行の手配や同行支援。
3つ目は、「Onsen-Helper(温泉ヘルパー)」という名称の取り組みで、温泉地での入浴介助を行っています。現在、この3つのサービスを行っていますが、こちらの観光事業について、アイポケットさんにご相談させていただいています。
アイポケットとの出会いは?
露木社長:公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の理事長にお声掛けいただき、メンバーとして参加した際、赤澤社長とお会いしたのが始めです。お酒の席で、ちょっと弊社の悩み事をお伝えしてご相談したところ、ご支援いただけるということで、現在に至っています。
弊社が保険事業から脱保険事業にシフトしていくために、保険外の観光事業も含めて、ご指導いただけないかと相談しました。その際に、赤澤社長には「僕に翼をください」という言い方でお伝えをしたんですね。ちょうど、自分自身、さらには弊社の状態は、このままではいけない、変わらなければいけないということを悶々と考えていて。違う視点を得て、考え方をチェンジしていかなければいけないというタイミングでした。飛び立つことができるご支援をください、という強い思いを、その言葉に込めていました。
一緒に仕事をしてよかったと感じる点はありますか?
初鹿さん:赤澤社長からいろいろお話は聞いていたのですが、最初は具体的にどういうことをするのかが、ぼんやりとしていました。それが、3~4回グループワークを進めていくうちに、みんながどんどんアウトプットしていくようになって。
会社の中で、普段はなかなかない機会なので、とても新鮮な体験でした。考えを深掘りしていく作業や、整理して言語化されていく作業が、私としては非常に心地よく感じられました。
医療や介護の世界は、トップダウンで上から降りてきたことについていくところが多いように思うので、ディスカッションをするような場がなかったりノウハウがなかったりして、そういう部分が不得手になっているのかもしれませんね。
露木社長:赤澤社長に言われて衝撃的だったのが、私がファシリテーターをやると、持って行きたい方向になっていきますよね、という言葉。自分では違う、そうはしていないと思っても、上司がやると、やはり忖度も入ってくる。だから、上司や、特に代表がやるブレスト会議は成り立たないというのは、なるほどと思いました。
今回、赤澤社長に入っていただいたことで、非常にニュートラルな、心地よい雰囲気ができたと受け止めています。
現在進行中ですが、今後に期待したいことはありますか?
露木社長:我々、特に医療の業界は、限られた中でしかパフォーマンスしていませんし、クライアントに対しては上位になってしまいます。病院の中でリハビリで良くなりたい方と出会って、「先生」と呼ばれてしまうので、こちらがやっていることに対して疑いもなく、患者さんはついてきます。選んで評価をして、それに対する対価を払っている世界ではないんですね。
看護師もその通りで、言われたことをやって、入院している間、安全安心にケアをしていくだけ。
でも、本当は退院した先、その人の人生をみる機会は、まだあるかなと思っているんです。
保険事業は、黙っていてもお客さんが来る世界。ご本人からいただくのは、だいたい1割負担の金額なので、本来8000円のリハビリが、800円という対価だと思う意識が、体に身についてしまっている。しかも、いくら一生懸命がんばっても、保険点数が決まっているので、国からの報酬金額は同じ。だから、手を抜く人も多い業界なんですよ。
この、努力しなくてもお客さんが来て感謝される世界観を変えて、そこから出て行きたいんです。
我々はサービス業なので、やっぱりお客さんに喜んでもらって広げていくという意識をを持って仕事をしたい。
赤澤社長にお世話になることによって、そのブレークスルーを期待したいと思っています。
初鹿さん:そうですね。自分たちがやっている行為に対する対価がどうなっているかも知らない人が多いような、一種非常識とも言える世界なんですよね。
介護保険制度はこれからどうなっていくのかわからない、過渡期にあります。だからこそ、保険外の事業をやることで、一歩出なくちゃいけない。でも、何となくわかっているけど、そういう考えに至らない、ついていけない人がまだまだ多いので、マインドセットが必要です。アイポケットさんには、私たちの常識が世間の非常識であることを、ガツンと植え付けてほしいですね。
アイポケットとの取引を考えているみなさんへ
露木社長:医療介護業界の人はもっと、皆で話し合ったり意見を出し合ったりするような要素を採り入れたり、思考や理解を深めたりするために、アイポケットさんとお付き合いした方がいいのではないかなと思います。
確かに、非常識ということはあるけれど、これは一人一人がわかっていないだけだと思います。
とにかく一生懸命、真面目に仕事をしている。ただ、土台がそういう状態にあるから、ちょっと気づかせてもらえたら、しっかりした方向に向いていくと思うんです。
医療介護の業界においては、その気づきが、今後の方向性を定めていくために必要になるのではないかと思います。
担当から一言
足柄リハビリテーションサービス様には、社名に入っている「足柄」の地で、まずはしっかりビジネスモデルを作って、全国から皆さんが見学に来るような先駆者になっていただきたいと思っています。
二宮尊徳の報徳思想が根付く足柄だけあって、社員の皆さんの根底にはそういう部分が垣間見えていました。その教えを令和の時代に新しく採り入れて、社会に還元するようなサービスを作っていただきたい。
あとはその実現に向けて、アイポケットも引き続きサポートしていきます。(赤澤)
会社概要
社名:有限会社 足柄リハビリテーションサービス/https://ashigara-reha.jp/
担当:代表取締役 露木 昭彰さま、作業療法士 初鹿 真樹さま
事業内容:介護保険事業(訪問介護/訪問看護/デイサービス/放課後等デイサービス)、介護保険外サービス、観光事業(旅行同行支援/温泉入浴介助)
アイポケットと出会った時期:2024年頃



「タクシーJUN」運営する株式会社クワハラ様 と。
タクシー事業との提携をお手伝いしました。

株式会社ビッグハートインターナショナルの小野様を
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